『トクベツキューカ、はじめました!』 清水晴木 24-139
今日は、習千葉小学校にある、特別な校則のお話をします。
一年の中で一日だけ、好きな日に学校を休んでもいいという特別休暇の日、通称トクベツキューカのことです。
その一日は、なんとなく気分が乗らないからと言って休んだり、
好きな場所へ行ったり、家族で出かけたり、友だちと遊んだり、
何をするのも自由です。
しかも、学校を休む理由は、先生にも両親にも、誰にも言う必要はありません。
好きな時に、好きな理由で、休むことができます。
このトクベツキューカをどう使うか?はそれぞれの自由です。家族で旅行に行くのも、友達を誘ってイベントにいくのも、家でゴロゴロするのも自由。だから、みんなその使い道をいろいろと迷うんです。
子どもたちの話の中で出てきた「千葉県の小中学校の出席番号は誕生日順」というのは知りませんでした。ほとんどのところでは苗字の五十音順なので、こういう順番があるとはビックリ!でも、こういうのも確かにアリですね。
家庭に問題があったり、悩みがあったりする子どもにとって、この物語に登場した西方先生のように、話をちゃんと聞いてくれる人がいるって大事なことだなと思いました。この小学校は、ホントにいい学校だなぁ!
最初と最後の物語がリンクしていて、「ああ、そうだったんだ」というラストがステキでした。
そして「トクベツキューカを明日取ろう!」と決めた2人が登場する「さよならも言えない夏」が心に残りました。
この5篇が収められています。
第一話 きみを見つけた冬
第二話 わたしたちだけの合図と春
第三話 さよならも言えない夏
第四話 とっておきの秋
第五話 もう一度、きみと出会った冬
#トクベツキューカはじめました #NetGalleyJP
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