『発達障害・グレーゾーンのあの人の行動が変わる言い方・接し方事典』 野波ツナ 24-183
ツナさんは、夫のアキラさんが「どうしてそういうことをするのかな?」と思うことがたくさんありました。一緒に暮らすうちに、どうしたらそれにうまく対処できるのかが少しずつわかって来て、それをこの本にまとめました。
知っておきたい「あの人」の特徴
1.不安になりやすい
2.すぐに忘れちゃう
3.他者の立場にたつのが苦手
4.判断は「白か黒」。中間はない
5.目に見えて釣り合ってないとイヤ
6.原動力は「納得」「利得」
7.「ながら作業」はできません
9.外では「普通」でも家では「困ったさん」
あなたの家族や同僚にこんな人がいたら、ぜひこの本を参考にしてください。あの人はどうしてそういう反応をするのかがとてもよくわかるようになります。そして、そういう人と上手く付き合っていけるようになるはずです。
ツナさんとしては、ちゃんと説明しているつもりなのだけど、それが夫のアキラさんにちっとも伝わっていないことが多くて、それはどうしてなのかをいろいろと探ってみました。
たとえば、「ゴミを片付けて」と言っただけでは伝わらないのです。「ゴミを床に置いておくと虫がつくかもしれないから、ゴミ箱に捨ててね」という風に具体的に説明すると、「そりゃそうだ」と納得してもらいやすいという発見をしました。
食卓で食器をバラバラに置くので食べこぼしが多いと気づいたときには、ランチョンマットの上に食器を置くようにしました。そうしたら、その範囲に物を置くんだということを理解してくれるようになったんです。
「晩ご飯どうする?」のような漠然とした質問も、アキラさんにとっては不得意種目なので、そういう時には「肉と魚とどっちがいい?」のように二択の質問にすると、答えてもらいやすくなるという例には、「我が家もそうだ!」と共感してしまいました。
そんな風に、アキラさんに理解しやすいようにパターンを作る、1つずつ説明する。具体的に説明する。というような手法がこの本にはいっぱい詰まっています。
ASDがある、またはASDの可能性が高い「あの人」は、いつも不安な状態で過ごしています。職場や家庭という「他者との協調や共感」が求められる複雑な対人場面では、意図せずしたことや、意図せずしなかったことを批判されたり、要求され、「あの人」は攻撃的になったり防御的になったりします。
もしあなたが、職場で「あの人」と一緒に働く立場の人なら、不安を少しでも減らして、安心して働けるように、本書を役立ててください。(監修者あとがき より)
「よくわからない質問」をされると怒るという人はよくいますけど、これはどちらかと言えば、わかりやすい反応なんですね。アキラさんの場合は「無視して黙る」だったのです。後になってから「わかってなかったんだ!」という人、身近にいませんか?だったら、ぜひこの本を読んでみて下さい。「そうだったんだ!」とわかるだけでも、随分気持ちが楽になりますよ。
いつもは大丈夫でも、緊張するとフリーズしてしまうとか、指示されたことが上手くできない人がいたら、こういう風に説明したらいいのだなということが良くわかる本です。みんな読んでね。
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