『サキの忘れ物』 津村記久子 24-158
「サキの忘れ物」は、病院併設の喫茶店でアルバイト中の千春が、常連の女性が置き忘れた本を手渡したのをきっかけに、彼女と話をするようになり、人生がちょっと変わっていくという話。この続きを読んでみたいなぁって気持ちになりました。
「ペチュニアフォールを知る二十の名所」は、旅行のガイドさんの一人語りなのですけど、何か隠してるぞ!という感じがいいなぁ。
「隣のビル」は、会社の隣にあるビルがとっても気になっていて、一度入ってみたいと思っている男性の話なのですが、こういう感覚ってわたしにもあって、向う側へ行きたい!という気持ちが伝わってきました。
どの作品も、思い込みの危うさを感じるものばかりで、他人は何を考えているのかわからないからなぁと、怖くなってきました。
この9篇が収められています。
・サキの忘れ物
・王国
・ペチュニアフォールを知る二十の名所
・喫茶店の周波数
・Sさんの再訪
・行列
・河川敷のガゼル
・真夜中を彷徨うゲームブック
・隣のビル
3184冊目(今年158冊目)
« 『刑事捜査の最前線』 甲斐竜一朗 24-157 | トップページ | 『ヒトミさんの恋』 益田ミリ 24-159 »
「日本の作家 た行」カテゴリの記事
- 『山の学校 キツネのとしょいいん』 葦原かも、高橋和枝 24-329-3355(2024.11.19)
- 『「不適切」ってなんだっけ』 高橋源一郎 24-199(2024.07.13)
- 『マンガ「山奥ニート」やってます。』 棚園正一、石井あらた 24-182(2024.06.26)
- 『きのうの影踏み』 辻村深月 24-176(2024.06.20)
- 『いつか月夜』 寺地はるな 24-225-3251(2024.08.08)
« 『刑事捜査の最前線』 甲斐竜一朗 24-157 | トップページ | 『ヒトミさんの恋』 益田ミリ 24-159 »
コメント