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  • ダメでもいいからやれ。
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    やってみもせんで何を言っとるか
    (by 本田宗一郎)

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『かなたのif』 村上雅郁 24-171

Kanatanoif

かなたのif

村上雅郁(むらかみ まさふみ)

フレーベル館 文学の森 36

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 中学一年生の香奈多は、誰かに合わせるとか、授業中におとなしく座っていることができません。話をすることは好きだけど、人の話をじっと聞くことができないので、誰も友達になってくれません。

 いつもひとりで想像の世界を楽しんでいる香奈多は、ある日、瑚子という同い年の子に出会って意気投合し、毎週金曜日に彼女に会うのが楽しみになりました。ドコカという夢渡りのネコの話や、願いが叶うという「虹のしずく」の話をしてくれる瑚子は、香奈多にとってかけがえのない大事な人になったのです。

 

 瑚子のことが大好きでしょうがない香奈多は、クラスメートにも彼女の話をしたのです、すると意外な返事が返ってきました。

「瑚子はもう死んでしまっている」

 

 うそだ、うそだ、と思うけど、どうやらそれは本当のことらしいのです。だとしたら、香奈多と瑚子は、どうして出会えたんだろう?

 違う世界に住んでいるふたりは、それぞれに悩みます。どうして?どうして?

 そんなふたりが再び会うためには、どうすればいいんだろう?

 

 思い続けることの大事さ、悲しいときは悲しいと言う素直さ、誰かといるから楽しいと思う幸せ。

 たとえ近くにいなくても、いつも心の中にあの人がいるということ、それが大事なのですね。 

#かなたのif #NetGalleyJP

3197冊目(今年171冊目)

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