『どこにもない編み物研究室』 横山起也 24-185
「編み物ざむらい」がとても面白かったので、著者の横山さんに興味を持ち、この本を図書館で見つけました。
この本では、編み物の紹介もありますが、対談がかなりの部分を占めていて、編み物の歴史とか、手作りに関する話がとても面白かったです。
ボクは1年に1つ自分ができないことに挑戦するというルールがある。最初の基本から初めて新しい知識や技術を身につけていくことの気持ちよさを味わうためだ。
こう語る家庭教師の有賀さん。編み物を独学で学び、日本の編み物の本はわかりにくいとおっしゃいます。それはどういうことかと言えば、ほとんどの編み物の本は基本がわかっている人のための本で、そこが分からない人にはチンプンカンプンだというのです。たしかにそうかもしれません。
家庭教師を生業とされている有賀さんは、信念を持って、動画などに頼ることなく本だけで学ばれたようです。今は、どこでも手を動かすことができる編み物を楽しんでらっしゃいます。
糸を紡いだり、その糸で紐などの小物を作るソウマさんは、「間違えたまま組んでも紐になっていればいい」とおっしゃいます。最近、間違えることを極端に恐れる人が増えてますけど、彼女が言うように、大筋があっていればそれでいいじゃないという考え方こそが、生きていくうえで大事なことだなって思います。
わたしは、子どもの頃に母親から編み物(棒針・かぎ針)を習って、セーターなどを編んできましたが、大人になってから、わたしの棒針の編み方は教科書とは違うということに気がつきました。でも別に不都合はないのでそのままでやっています。
この本の中でも編み方の流儀の話が出てきましたけど、「やりやすいようにやればいい」のですよね。
いろいろ工夫しながら、編み物をするって楽しいのに、最近やっていなかったのは何故かしら?また、何か編みたくなってきました。
そして、この本に登場した男性たちのような、編み物好きな方々が増えるといいなぁって思います。
3211冊目(今年185冊目)
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