『うさんくさい「啓発」の言葉』 神戸郁人 24-178
【オトラジ#231】自己啓発の呪いから抜け出そう!「啓発」言葉のウソといやらしさを暴きます を聞いて知ったこの本。言い換えのトリックになるほどなと思いました。
自己啓発書が数多く出版され、そこで生まれてきた「啓発言葉」のこと、気にしてみたら、実にたくさんあるんです。
たとえば求人情報などで登場する「人財」、これは元々は「人材」なのですが、「人は財産である」という雰囲気を持つ造語なんです。こういう言葉を使う会社なら、人を大事にしてくれるんだろうなと、ついつい思ってしまいますけど、現実はそうとは限りません。
志事(しごと)、輝業(きぎょう)のように言い換えることで、さも素晴らしい事のようにイメージさせるという手法に、どれだけ大勢の人が騙されてきたことか。
オトラジの番組内で石田衣良さんがこんなことを指摘していました。
「日本人は、そうやって言葉をキラキラさせて、現実を胡麻化すことが昔から大好きだから」たとえば「死ぬ」ということを「玉砕」なんて言い換えてる。我々はそういう言葉に騙され続けてるんだ。
個人で宅配をしている人たちのことを、先日TVのニュースで取り上げていましたけど、これもまた厳しい現実を「自由な働き方」とか「個人事業主」という言葉に踊らされてしまった人たちのことでした。
「短時間で高額バイト」という誘い文句につられて行ったら「闇バイト」だったとか、カッコいい言葉の裏にはきっと何かがあるって気がつかないと、今時は本当にヤバいことばかりです。
政府が言っている「育休中のリスキリング」なんて、もはや騙される人もいないような愚策です。育休中ヒマなわけないだろう!そんなことを考えるのは育休を取ったことがない奴だろう!って炎上しちゃいましたけど、こんなところにまで「啓発ことば」がはびこっている日本なんだと思うと、アーア、いやんなっちゃう!
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