『本の妖精 夫久山徳三郎』 中我生直佑 24-166
本好きにしか見えない本の妖精「夫久山徳三郎(ぶくちゃん)」と、きらら書店の書店員さんたちの日常が描かれたこの作品、本好きな人ならきっと、いろんなところで「そうそう」と頷くエピソードが満載です。
きらら書店は、中規模の書店なので、文芸、児童書、参考書、新書など、それぞれのコーナーの担当者がいます。それぞれに個性豊かで、こだわりがあるんです。ちょっと変人も多いけど、みんな本が大好きだから、ここでの仕事に誇りを持っています。
個人経営の書店さんがどんどんなくなり、チェーン店だって経営は大変なところが多いのが現実です。最近はネットで売れ筋の商品情報を調べて万引きに来る人までいるというんですから、ホントに困ってしまいます。
でも、書店は本好きの人の心のオアシスだから、守っていかなければいけない!という使命を感じてみんな頑張っています。ぶくちゃんも、遊んでいるようでいて、ちゃんと協力してくれています。
下を向いていいのは 本を読むときだけだぜ
失敗しちゃったりして下を向いていた書店員さんに、ぶくちゃんはこんな風に声を掛けてくれます。
そうだよね、前を向いて生きていかなくっちゃ!
現役書店員マンガ家が、小学館の月刊文芸誌『きらら』に連載した書店員コミックですから、書店の生の声が反映されていて、とっても面白い作品です。町の書店がなくならないように、本を買うときはネットじゃなくてリアル書店で買わなくっちゃね!
3192冊目(今年166冊目)
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