『京都伏見の榎本文房具店 真実はインクに隠して』 福田悠 24-193
京都伏見で文房具店を営んでいたお祖母さんが亡くなりました。葬儀や、店の片づけをするために史郎さんは東京からやってきました。もともと祖母の影響で文房具に興味を持っていた彼は、東京の老舗文房具店でバイヤーをしていました。
葬儀後は、店を片付けるだけと思っていたのですが、この店を失くしてはいけないと気づいた史郎さんは、この店を継ぐことにしたのです。
第一話 黄色い菖蒲
祖母の形見の硯箱に入っていた謎の大学ノートと6Bのファーバーカステルの鉛筆。
第二話 黄金の夜明け
物に無頓着な親友から突然贈られた高級万年筆。
第三話 ノスタルジック・ブルー
人気イラストレーターの転落死事件。
第四話 緑の風
大学の書道学科で起きた紛失事件。
史郎さんは文房具に関する知識を駆使して、事件を解決していきます。インクは絵具のように色を混ぜることができないとか、和色(日本の色の名前)には花の名前がついているものが多いとか、なかなか興味深い話が登場します。
わたしは学生時代、画材屋さんへ行っては、ファーバーカステルやステッドラーの鉛筆をカッコいいなぁって思って眺めていました。だから、ここで登場した6Bの鉛筆というのは、かなり特別な感じがしました。筆圧が強い人だとポキポキ折っちゃいますよね。そこにも謎を解くカギがあったのですね。
その他にも、ガラスペン、万年筆、インク、墨などが登場しますが、どれも魅力的です。手書きで文字を書くことが少なくなってしまった今だからこそ、気になる文房具たちです。
この作品はシリーズ化していくのでしょうか。だとしたら、ノートや色紙など紙ものや、高級品ではなく誰でもが買える筆記具なども登場させて欲しいです。
#京都伏見の榎本文房具店真実はインクに隠して #NetGalleyJP
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