ブログ内検索


  • ダメでもいいからやれ。
    体験もしないでお前ら、
    すぐに「ダメだ」って言うのは、
    学校で聞いただけの話だろう。
    やってみもせんで何を言っとるか
    (by 本田宗一郎)

読書Love!

  • 本が好き!
  • NetGalleyJP
    プロフェッショナルな読者
    グッドレビュアー 100作品のレビュー 80%

« 『チ。第8集』 魚豊 24-214-3240 | トップページ | 『見えるもの 見えないもの 翔の四季 春』 斉藤洋 24-216-3242 »

『ネオ日本食』 トミヤマユキコ 24-215-3241

Neonihonshoku

ネオ日本食

トミヤマユキコ

リトルモア

The Lifestyle MUSEUM

 元々は外国の食べ物だったのに、日本でとんでもない進化を遂げてきて、今ではすっかり日本独自の食べ物となったものがたくさんあります。

 たとえば、トマトのパスタというのはイタリアでとてもポピュラーなものですけど、それを真似して日本で作るのに、当時日本で手に入れやすかったケチャップを使ってみたところから「ナポリタン」が生まれたのですが、気がついたら喫茶店メニューの定番になっていたという所が面白いです。今ではナポリタン専門店もあるくらいで、あの甘さが日本人の味覚にぴったりだったのでしょうね。

 パフェが日本独自のものだというのは意外ですよね。パフェという名前だからフランス生まれだと勝手に思ってました。アメリカのアイスクリーム専門店で「サンデー」というのは見たことがありましたけど、横に長い容器に盛りつけられていました。

 餃子も、中国では水餃子がメジャーで焼餃子って日本独特らしいです。いつだったか中国生まれの方から聞いた話ですけど、日本にお嫁に来て、夕ご飯に餃子とスープを出したら、「ご飯はないのか?」って言われてビックリしたそうです。餃子ライスというのも、日本独自の食べ方だったんですね。

 

 この本で紹介されているもの以外にも、オリジナルのものとは全く違う方向へ発展して、すっかり日本食になってしまったものがたくさんあります。ラーメンも、カレーも、とんかつも、まごうことなき「ネオ日本食」です。こういうものを食べに外国からやって来る人が大勢いるのは、この独自な、いわばガラパゴス的進化を遂げた日本の食文化が評価されるようになったからなのかしら?

 

・「ホットケーキ」 珈琲ワンモア
・「パフェ」 浅煎りコーヒーと自然派ワイン Typica
・「たらこスパゲティ」 スパゲティ ダン
・「ランチパック」 山崎製パン株式会社
・「ホイス」 有限会社ジィ・ティ・ユー
・「餃子」 ホワイト餃子 野田本店
・「カツレツ」 ぽん多本家
・「カレー」 インタビュー=稲田俊輔

 ピーター・バラカンさんの「The Lifestyle MUSEUM_vol.837」に出演されたトミヤマユキコさんのお話が面白かったので、この本を読んでみました。

3241冊目(今年215冊目)

« 『チ。第8集』 魚豊 24-214-3240 | トップページ | 『見えるもの 見えないもの 翔の四季 春』 斉藤洋 24-216-3242 »

食物・喫茶・暮らし」カテゴリの記事

日本の作家 た行」カテゴリの記事

The Lifestyle MUSEUM」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 『チ。第8集』 魚豊 24-214-3240 | トップページ | 『見えるもの 見えないもの 翔の四季 春』 斉藤洋 24-216-3242 »