『文藝春秋と政権構想』 鈴木洋嗣 24-200
週刊文春、月刊文藝春秋の編集長を歴任し、数々のスクープをものにした著者による「政治取材の全記録」。
本書で取り上げられるのは、四つの政権(政治家)。第一章 安倍晋三、第二章 菅義偉、第三章 梶山静六、第四章 細川護熙
確かに現在、この政党助成金のおかげで、政治家の一大疑獄事件と言ったものは減った。なくなったと言っていい。
~中略~
だが、決して褒められたことではないが、かつての政治家は「数は力」「力はカネ」とばかり必要に迫られて自分で金をつくってきた。その意味では、リアルな経済活動に明るかった。
お金の大事さも、お金を集める大変さも、それをやった人にしかわからないものだから、それをしなくてもよくなった政治家はすっかり「経済オンチ」になってしまっている。そして「ゼロ金利が経済を円滑に動かす」なんて馬鹿なことを長年言い続けて続けてきた。そして、政府の子会社になってしまった日銀は何もしなかった。
「経済のひと」ではなく「外交のひと」
安倍元首相って、確かにそうだったなと思う。外交は頑張ったよ。あのトランプ氏と仲良くできていただけでも、彼の存在価値はあったと思う。でもね、余りに経済のことをわかってなかった。だからこそ誰かが薦めた、政府が「日銀を子会社化」してしまうという策に乗ってしまった。おまけに派遣社員を増やせば、人件費を経費にできるからオトク!なんてささやきにも載ってしまった。そしてゼロ金利も非正規雇用も終わらせる努力はしなかった。
欧米から金利を上げろって圧力が来てるけど、これだけはなかなかいうことを聞かない日本政府。だけど、今のような円安が続いたら日本経済が破綻するのは目に見えてる。金利がある世界というまっとうな世界に戻ることができずにいる日本って、どうなのよ?
それを放っておいた責任はどこにあるの?責任者はもう逃げちゃったの?
県道にあるバス停を5m移動させるために国の許可がいる
熊本県知事時代に、細川元首相が感じたという、何でもかんでも国にお伺いを立てないといけない地方政治って、いまだに余り変わっていない。地方に任せればいいことまで国で管理しているのって、やっぱり利権なんでしょうかね?
この本を読んでいる間中感じたのは、それが本当に日本国民の幸せにつながることなの?ってことです。この人たちって現実の世界を見たことないのでしょうね。リアルな社会を見ていない人たちが日本の舵取りをしてるってことに危機感を持ちます。
大事な話をするのに、料亭とか高級ホテルとかへ行く必要があるの?あなた方が一晩に使うお金って、生活保護費何人分?そんなこと考えたこともないんだろうなぁ。
政治にお金がかかるって当たり前のように言うけれど、その感覚自体がおかしいと思うんですけど。
そして、そのお金はあなたのものではなくて税金なんですよ!
#文藝春秋と政権構想 #NetGalleyJP
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