『モノ』 小野寺史宜 24-218-3244
東京モノレールができたのは1964年9月です。その年の10月に開催された東京オリンピックに合わせて開業しました。最初は羽田駅は1つしかありませんでしたけど、空港拡張に合わせて駅が増え、現在は第1~第3ターミナル駅まであり、11駅で運行しています。
JR浜松町と隣接した駅なのでモノレールの駅の名前を気にしたことがなかったのですが、正式名称は「モノレール浜松町駅」なのですね。
*清藤澄奈(きよとう すみな)三十五歳 総務部
この東京モノレールに関わる人たちを描くTVドラマを作ろうとしている人がやって来て、社員にヒアリングをしたいという申し出がありました。そこで聞いたエピソードなどをもとに、4回もののドラマを作るそうです。総務部としては運行に支障が出ない範囲であれば、できる限り協力しましょうということになりました。
*梅崎初巳(うめざき はつみ)三十歳 運輸部、乗務区乗務員
運転手というのは花形の仕事でもあるけれど、乗客の命を守るという大事な使命があるので、いつも緊張感を感じています。
*水村波衣(みずむら なみい)二十五歳 営業部、駅社員
水村さんは、なんとタクジョ!の高間夏子さんの大学の後輩です。亀戸在住、お母さんは春行(みつばの郵便屋さんの主人公の兄)ファンなのです。
駅社員の働き方は、午前十時から翌午前十時までの二十四時間勤務です。もちろん深夜に睡眠時間はありますが、結構きついシフトです。
*杉本滋利(すぎもと しげとし) 四十歳 技術部、施設区線路
昼間に行えない保守点検や修理作業などを夜に行っています。夜勤はきついけど、やりがいのある仕事だと思ってます。
*『東京モノライフ』
東京モノレールを舞台にしたドラマが4話できました。
大変なことはあっても、イヤな人は出てこない。これぞ小野寺ワールドのお仕事小説です。自分の仕事に誇りを持って働いている人たちの話は、清々しいですねぇ。
モノレールから見えるあの景色、確かに他の鉄道にはないオトク感がありますよね。これから別世界へ行くというワクワク感もあるし、飛行機に乗る用もないのにモノレールに乗って飛行場へ行く人がいるのもわかります。
なんだか、モノレールに乗りたいなぁ!って気持ちになってしまいました。そして誰か、本当にモノレールを舞台にしたドラマ作ってくれないかしら。
#モノ #NetGalleyJP
3244冊目(今年218冊目)
« 『みとりねこ』 有川浩 24-217-3243 | トップページ | 『葉っぱ切り絵いきものずかん』 リト@葉っぱ切り絵 24-219-3245 »
「日本の作家 あ行」カテゴリの記事
- 『すぐ役に立つものはすぐ役に立たなくなる』 荒俣宏 25-158-3554(2025.06.10)
- 『パズルと天気』 伊坂幸太郎 25-157-3553(2025.06.09)
- 『悪女について』 有吉佐和子 25-153-3549(2025.06.05)
- 『耳に棲むもの』 小川洋子 25-143-3539(2025.05.26)
「NetGalleyJP」カテゴリの記事
- 『うさぎのしま』 近藤えり、たてのひろし 25-160-3556(2025.06.12)
- 『ヨシモトオノ』 吉本ばなな 25-140-3536(2025.05.23)
- 『エステルの手紙教室』 セシル・ピヴォ 25-139-3535(2025.05.22)
« 『みとりねこ』 有川浩 24-217-3243 | トップページ | 『葉っぱ切り絵いきものずかん』 リト@葉っぱ切り絵 24-219-3245 »
コメント