『編み物ざむらい 2』 横山起也 24-191
感九郎さんは、浪人のみになっとはいえ、編み物の仕事はコンスタントにあるし、友だちにも恵まれたし、許嫁の真魚(まお)さんは、感九郎さんが浪々の身であっても嫁にしてくれと言ってくれるし、なかなか幸せな日々を送っていたのです。
ところが、仕事仲間のコキリさんが一つ目小僧に攫われたという大事件が発生し、ジュノさんとともにコキリさんを探しに行くことに。そこに真魚さんもついてくることになってしまって、さぁ大変!
前作で、人魚の肉を食べさせられて、不老不死にされてしまったと嘆いていたコキリさん、彼女の運命やいかに!
感九郎さんは、仕事仲間たちからはその才能を認められているんですけど、本人としては自信がないんです。常に「自分なんか」というコンプレックスに取り憑かれています。それがどうしてなのかがわからなくて、モヤモヤしてしまいます。そんなときには編み物をすると心が落ち着くということだけは分かっているので、ひたすら編み物に集中したいのです。
感九郎さんのような悩みは、昔も今も不変なものなのでしょうか?影の中に見え隠れするもつれた糸が、その謎を解くカギのようです。
3217冊目(今年191冊目)
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