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『園芸少年』 魚住直子 24-210-3236

Engeishounen

園芸少年

魚住直子(うおずみ なおこ)

講談社

 篠崎くんは高校生になって、そこで出会ったのが大和田くん、眉毛は細いし、ズボンは腰履きだしどう見たって怖いヤツ。こんな奴に因縁つけられたらどうしようと思っていたら、意外といい奴でした。この2人、園芸なんてやったことがなかったけど、学校の裏庭で、水をちゃんとやれば植物がしゃきっとするのを見て、話をするようになっていました。

 そんな入学したばかりの2人のところに、運動部の勧誘で上級生がやって来て、このままじゃ野球部かバスケット部に入れられてしまいそうというピンチ!

 その時、篠崎くんはひらめいたんです。僕ら2人は園芸部に入りましたからと宣言して、面倒くさい上級生を追い払ったんです。

 

 無事、園芸部員となった2人に声を掛けてきたのが、なんと段ボール箱を被った男!

 話をしてみると、彼もこの学校の1年生なのだけど、訳あって顔を出して外を歩くことができないし、教室へ入ることもできず、相談室に毎日登校している庄司くんでした。他の人には自分の存在を言わないでねという約束をしてから、彼も毎日園芸部の活動をするようになったんです。

 

 このバラバラな感じの3人が園芸部として活動しながら、仲良くなっていくところがとってもいいなぁ。庄司くんが抱えた悩みに関しても、「そういうこともあるよね」というスタンスで付き合ってくれる大和田くん、見た目は怖いけどいい奴だよ!

 その大和田くんにも実は悩みがあったというのも、このくらいの歳の子としては「あるある」なのかな?

 夏休みに一緒にキャンプへ行けるくらい仲良くなったこの3人。これからもずっといい友達でいてね。

3236冊目(今年210冊目)

Engeishounen_20240724124801

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