『ぼくはなんのほん?』 カロリーナ・ラベイ 24-237-3263
夜の図書館はとても賑やかです。昼間はじっとしていた本たちが夜になるとおしゃべりを始めるんです。
「ぼくを借りていった子は、家の中のいろんなところでページを開いてくれたんだ。そして何度も何度も読み返してたんだよ」とか、「スープを飲みながら私を読んでる子がいて、ちょっぴりスープをこぼしちゃったので、わたしも味見ができたの。とってもおいしかったわ」とか、みんな楽しそうにしゃべっています。
でも、一冊だけ寂しそうな子がいます。自分は棚で待っているだけで、誰も手に取ってくれないんだ。だからとっても寂しいし、自分には何が書かれているかもわからないんだ。
この子を誰かに借りてもらおうと、仲間たちは頑張ってみるんですけど、なかなか借りてくれる子がいません。ちょっと諦め始めた頃に、突然やって来た男の子が、寂しがってた本を手に取ってくれました。
そして、その子は見つけてくれたんです。この本の素晴らしさを。この本の楽しさを!
3263冊目(今年237冊目)
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