『6+1の不思議』 斉藤洋 24-240-3266
50年以上前の小学校の同級生の発案で、「子どもの頃に体験した、ちょっと不思議な話」を集めて、本を出そうということになりました。
6人の話の中に、「ああ、そういうことあったなぁ」ということがいろいろと出てきました。木造校舎が建て替えられて鉄筋コンクリートの校舎になったこと。あの頃は学習塾へ行く子よりも算盤や習字を習ってた子の方が多かったこと。転校生がやって来たこと。新幹線が開通したこと。わたしも亀を飼っていたこと。
学校へお芝居をしに来た俳優にサインをもらったけど、何て名前なのか読めなかったという話。わたしも似たようなことがあって、中学生の時に日ソ対抗バレーボールの試合を見に行って、ソ連の選手のサインをもらったけど、何という名前なのか読めなかったことを思い出しました。
小学生のころって、今よりもずっとのんびりしていて、何かがあってもそれを疑問に思ってなかったけど、今考えてみると不思議なことっていろいろありました。放課後に同級生と遊んでいても、その子の兄弟も混ざって遊んでいたりすることが多かったから、しょっちゅう遊んでいたのに名前を知らない子がいたり。お習字の塾でよく会う子で、家も近所なのに、その子は私立の小学校へ行っていたから、塾以外で一度も会ったことがなかったんです。
第一話 稲荷神社(いなりじんじゃ)の祭り
第二話 亀(かめ)
第三話 相性(あいしょう)
第四話 黒薔薇病院(くろばらびょういん)の怪(かい)
第五話 紙飛行機
第六話 サイン
大人になってから、あの時はこういうことがあったんだよって教えてもらってびっくりしたことは数知れず。そういう話ができる子ども時代の友だちがいるって、幸せだなぁって思うのです。
3266冊目(今年240冊目)
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