『雨の島』 呉明益 24-239-3265
ある人は山の中で暮らし、ある人は観測隊員なのだろうか氷に閉ざされた地で暮らし、別の人は町中で暮らし、それぞれの生き方をしているのだけど、何か共通の匂いのようなものを感じる。
学校で推奨されるような普通の暮らしができない人、自分が興味を持ったものしか見えない人、過去を悔やみながらもそれを捨てることを拒む人。
各作品の前に置かれた絵絵が呉明益氏自身が描かれたものだということに驚いてしまう。その絵から想像する景色と、作品の内容がとてもマッチしていて、こういう構成って楽しいなと思う。
この7篇が収められています。
・闇夜
・黒い大地と黒い山
・人はいかにして言語を学ぶか
・アイスシールドの森
・雲は高度二千メートルに
・とこしえに受胎する女性
・サシバ、ベンガル虎および七人の少年少女
3265冊目(今年239冊目)
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