『昭和ぐらしで令和を生きる』 平山雄 24-230-3256
著者の平山さんは、とにかく昭和が大好きです。大好きすぎて、生活も仕事もすべて昭和にしてしまったのです。
昭和感溢れる家に住みたくて、築40年以上の家を買い、少しずつ自分て手直しをしながら暮らしています。愛車は「三菱デボネア」、クラウンでもセドリックでもないところが素晴らしい。三菱の関係者しか乗らないという都市伝説的噂まであるこの車、車庫入れが大変だそうですがかなり気に入って乗ってらっしゃるようです。
昭和の家の玄関、居間、応接室、ダイニングキッチン、台所、お風呂、どのお部屋もまごうことなき「昭和」です。応接セットの黒い革張りのソファー、テーブルの上には大きな灰皿。居間のタンスの上の人形、台所との間仕切りのジャラジャラ音がするウッドビーズの暖簾。ホーローのお鍋には、カラフルな花柄が描かれていて、「ああいうの、家にもあった~」と思うようなものが、これでもかというくらい登場します。
オーディオセット、ブラウン管テレビ、トランジスタラジオ、当時は最新鋭だった家電たちも、今はすっかり影をひそめてしまいました。
平山さんご自身のファッションも昭和!本の後半に登場するお友達のみなさんの服装も、すっかりタイムスリップして昭和の世界へ飛び込んでしまったようです。
ピーター・バラカンさんの「The Lifestyle MUSEUM_vol.847」に出演された平山雄さんのお話が面白かったので、この本を読んでみました。
昭和って明るい時代だったんだなぁって、再確認してしまいました。
3256冊目(今年230冊目)
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