『モンタギューおじさんの怖い話』 クリス・プリーストリー 24-235-3261
モンタギューおじさんの怖い話
Uncle Montague’s Tales of Terror
クリス・プリーストリー
Chris Priestley
デイヴィッド・ロバーツ
David Roberts
三辺律子(さんべ りつこ) 訳
理論社
英国
わたしは、物語よりも挿絵に惹かれました。不気味な登場人物の姿がとてもいいですね。怖さをうまく演出してくれています。ティム・バートンのような、アダムス・ファミリー(チャールズ・アダムス)のような、こういう絵が大好きです。
モンタギューおじさんが怖い話をする合間に、誰もいないはずの2階から音がしたり、突然ドアをノックされたり、おじさんが住んでいる屋敷の方が怖いように感じます。この屋敷にはいったい何が潜んでいるんだろうって、エドガー少年はドキドキしっぱなしです。ホントは早く家に帰りたいけど、話が面白くて帰れない。そのせめぎあいもいい感じです。
モンタギューおじさんがエドガー少年に語って聞かせる怖いお話の数々、どのお話も怖いのですが、どこかしらドライな感じがします。日本の怖い話のようなまとわりつくような感じではなく、怖い目に遭ったのは運が悪かったんだねという感じがして、そういう所がイギリス風なのでしょうか。
3261冊目(今年235冊目)
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