『船乗りサッカレーの怖い話』 クリス・プリーストリー 24-253-3279
船乗りサッカレーの怖い話
Tales of Terror from The Black Ship
クリス・プリーストリー
Chris Priestley
デイヴィッド・ロバーツ
David Roberts
三辺律子(さんべ りつこ) 訳
理論社
英国
イーサンとキャシーの家は古い宿屋で、断崖のてっぺんに建っていました。嵐の晩、具合が悪くなった2人を残して父さんは医者を呼びに出かけていきました。かなり時間が経っても父さんはなかなか帰ってきません。2人の具合がだいぶ良くなったので1階にいたら、入口のドアを叩く音がしました。父さんかと思って開いてみたら知らない男がずぶ濡れで立っていたのです。
彼はサッカレーと名乗り、嵐がおさまるまでいさせて欲しいというのです。彼はラムを飲みながら怖い話をします。キャッシーはそういう話が好きなので、他にもあるでしょと話をせがみ、サッカレーは船乗り生活で見聞きした怖い話をいくつもしてくれたのでした。
海賊船、幽霊船、難波、刺青などなど、船乗りには怖い話がつきものだけど、そもそもこの男サッカレーが怪しいと思うイーサン。そろそろ帰ってくれないかなと思いつつも、怖い話に心惹かれてしまうのです。
最後の最後に登場したモンタギューという男、あのモンタギューおじさんなのかなぁ。かなり若そうだったけど。
嵐の夜に知らない男から怖い話を聞くって、そのシチュエーション自体がいいですよね。こんな嵐の中、どうやってここまで来たんだろうと想像すると、それだけで充分に怖いんだけど、聞けないよねぇ、やっぱり。
3279冊目(今年253冊目)
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