『ヒストリエ 3』 岩明均 24-256-3282
ついに奴隷船に乗せられてどこかへ売られることになったエウメネス。これまで自分は、この家の子だとずっと信じてきたのに、ずっと騙されていた。家族みんなから嘘をつかれていた。その思いが叫びとなり、吠えた。その声を聞いた元母は、仕方ないんだと自分に言い聞かせるけれど、涙がこぼれる。
エウメネスは奴隷船に乗せられて、ビザンティン(現在のイスタンブール)へ向かうはずだったのだが、奴隷たちが反乱を起こして船を乗っ取ってしまった。けれども船は嵐に遭い、沈没。エウメネスはとある村人に救われる。そこはパフラゴニア、とても自由な場所で、「皆は一人の為、一人は皆のため」と考えて生きている。ここではみなが平等に生きている。
これからのことを考えて剣を習うことにしたエウメネス。その代りに村人に「ヘロドトス」を語ることにした。それを村の人たちは楽しそうに聞いてくれる。
第20話 賢い子あらわる
第21話 出航
第22話 アンタカイオス
第23話 アルゴ号
第24話 パフラゴニアにて・1
第25話 パフラゴニアにて・2
第26話 パフラゴニアにて・3
第27話 パフラゴニアにて・4
第28話 パフラゴニアにて・5
第29話 パフラゴニアにて・6
パフラゴニアで暮らすことを受け入れられたエウメネスは、この後何を目指していくのだろう。まだ未来のことはよくわからないけど、ただひとつわかったことがある。エウメネスには、人を魅了する魅力がある。
3282冊目(今年256冊目)
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