『家をせおって歩く かんぜん版』 村上慧 24-295-3321
「家をせおって歩いた」の絵本版と思ってページを開けたら、絵と写真で構成されたこの本は、村上さんの家を具体的に見せてくれていて、ものすごくインパクトがある本でした。たとえば、どんなところに家を置かせてもらったかの記録写真は圧巻です。どなたかの家の軒先だったり、お寺だったり、道の駅の駐車場だったり、そんな写真を見ていると、「どこだって、我が家になるんだ」という気持ちになるから不思議です。
家をせおって歩いていくと、いろんな人に出会い、いろんなものをもらいます。おにぎりだったり、スポーツドリンクだったり、「うちの木になったみかんだよ」ってくれた人もいました。世の中には、いい人がいっぱいいるんだなぁ。
知らない人が「家が歩いてる!」って写真をツイッターにアップしてくれたり、一緒に写真を撮っていいですかって言われたり。村上さんの家に影響を受けて、自分でも家を作って見せに来てくれた小学生もいました。青い家がとってもキュート!
家と荷物、合わせて約25キロを背負って1年間歩いた村上さん。その後、韓国やスウェーデンでも家をせおって歩いてます。それを見た人たちの反応も含めて、これまでにない体験をするっていいな!
何かを夢見ても、それを無理だって諦めちゃう人が多いけど、そんなこと考えてないで、一度やってみなよと、村上さんの家に言われているような気がしました。
3321冊目(今年295冊目)
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