『クマのプーさん』 A.A. ミルン 24-340-3366
クマのプーさん
Winnie‐the‐Pooh
A.A. ミルン
Alan Alexander Milne
E.H.シェパード
Ernest H. Shepard 絵
石井桃子(いしい ももこ)訳
岩波少年文庫 8
英国
あまりにも有名な「プーさん」ですけど、なぜかわたしはこれまで読んだことがありませんでした。先日、英語多読で読んだ「Finding Winnie - the true story of the world's most famous bear」が面白かったので、この本を初めて手に取ってみたのです。
クリストファー・ロビンと動物たちのお話は、楽しくて、夢のようだけど、何か違うなぁと感じてしまったのです。クリストファー・ロビンは子どもなんだけど、彼は大人で、プーさんやコブタさんたちが子どもで、という関係に思えてしょうがないんです。
プーさんは「愛するべきおばかさん」という扱いなんだけど、それって「バカな子ほどかわいい」という感覚なのかなぁ?
わたしは子どもの頃から「とんでもない事を考えている主人公」が好きでした。そう、ピッピとかドリトル先生とかね。どこかシニカルなムーミンとか、ハッキリ言って変人でしょというホームズとか。
だから、プーさんみたいなお話が好きな子が多いのねぇとは思うけど、わたしは違うなって感じます。
某国の偉い方がプーさんに似ているという話があって、それ以降、某国では「プーさん禁止」になっているのだそうです。何故ダメなのかの理由は明らかになってませんけど、実は、その方がこの本を読んだことがあって、「あんなバカじゃないよ」と思っているというのが禁止になった本当の理由じゃないかと、邪推してしまうわたしです。
3366冊目(今年340冊目)
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