『がいとうのひっこし』 山田彩央里 、山田和明 24-318-3344
街に新しくて明るいがいとうが増えました。昔からここにいた古い小さながいとうさんは、ここではダメだと思い、自分が役に立つことができる場所を探します。
街角へ行っても、レストランの前へ行っても、自分の場所じゃないなと感じて悲しくなってきました。
さまよった末に、さびれた広場のベンチの前にたたずんだ、がいとうさん。こんな誰も来ないような場所だから、悲しい気持ちを抱えた人がやってきます。ベンチでうなだれている人に向かって、がいとうさんは一生懸命に大丈夫ですよって語りかけます。その声が聞こえたかどうかはわからないけど、みんな明るい顔になって帰っていきます。
世間の人たちがキラキラしているように見えて、自分だけダメだってしょげている人の気持ちを、がいとうさんはわかってくれたのよね。だって彼だって同じような気持ちでいたから。
まぶしすぎる光より、がいとうさんのような、ほんのりと明るい優しさが必要な人がいるのよ。まっすぐ家に帰りたくないけど、ここでホッとしてからならきっと帰れる。そんな人たちの力になれたみたいよ、がいとうさん。
広場にポツンと置かれていたベンチさんとも仲良くなれそうだし、ここがきっと、あなたがいるべき場所なのよ。
この頃、街灯もLED照明が増えてきました。明るいのは確かだけど、どうも光が冷たいんです。白熱電球や蛍光灯だった街灯はもっと優しい光をさしてくれたのにって思います。世間はどんどん新しくて便利なものに変わっていくんだけど、人にとって優しくないものになってしまうな思うこともあります。
時代遅れかもしれないけど、ちょっと不便かもしれないけど、でも必要なものってあるのよねと思うのです。
#がいとうのひっこし #NetGalleyJP
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