『Finding Winnie』 Lindsay Mattick, Sophie Blackall 24-321-3347
Finding Winnie
the true story of the world's most famous bear
Lindsay Mattick
Sophie Blackall
Little, Brown and Company
日本題:プーさんと であった日
英語多読
英国
獣医のハリーさんは、カナダ軍に入りました。軍隊の基地までは汽車の旅です。ホワイトリバーという駅で停車したので、座り続けていて足を延ばしたくなったハリーさんはホームを歩いていました。すると、ベンチに座っていた男が子熊を連れていたのを見つけたのです。この子が気に入ってしまったハリーさんは20ドルで買い、一緒に旅を続けました。
ハリーさんは自分が住んでいた町の名前、Winnipeg から、この子熊にウィニーという名前をつけました。ウィニーは兵隊さんたちに大人気でした。みんなこの子の世話をしたがるし、一緒に記念写真も撮っています。
兵隊さんたちと、たくさんの馬と、ウィニーは船に乗ってイギリスへ行きました。ここからは戦争が激しくなるので、もうウィニーを連れていくことはできません。そこでロンドン動物園に預かってもらう事にしたのです。
クリストファー・ロビンという少年がいました。彼はお気に入りのクマのぬいぐるみを持っているのだけど、まだ名前を付けていませんでした。ある日、彼はお父さんにロンドン動物園に連れて行ってもらいました。そこでウィニーを一目見た瞬間、「Winnie-the-Pooh」という名前を思い付いたのです。
クリストファー・ロビンのお父さんの名前は、Alan Alexander Milne、そうです。彼が「クマのプーさん」を書いたその人です。
そして、この本を書いた リンジーは、ハリーさんのひ孫なのです。
この物語を読んでいて、まずびっくりしたのが、軍隊の移動中に子熊を連れて行っていいよという「ゆとり」です。第一次世界大戦のころは、戦地へ馬と共に移動するということもあって、動物を帯同することに違和感がなかったということなのでしょうか?ハリーさんが獣医だったこともあって、大丈夫だろうと判断したのかなぁ。この上官ステキ!って思いました。
本の最後の方に、ウィニーとハリーさんの写真が載っているのですが、とっても仲良しなんだなという雰囲気がたまりません。
プーさんのモデルが本当にいたなんて、今まで知りませんでした。クリストファー・ロビンとウィニーが出会ったから、あの名作が生まれたのですね。
英語多読では辞書を引かないというお約束なのですが、2つだけ調べました。1つは「veterinarian =獣医」、もう1つは「Valcartier」という地名です。ここはカナダのケベック州にあるバルカティエ基地があります。地図を見ながら、ここから船に乗ってイギリスへ行ったんだなって想像してしまいました。
3347冊目(今年321冊目)
« 『毎月新聞』 佐藤雅彦 24-320-3346 | トップページ | 『仕切られた女』 高城高 24-322-3348 »
「海外 児童書」カテゴリの記事
- 『Curious George Goes to the Hospital』 H.A. Rey Marget Rey 24-341-3367(2024.12.01)
- 『クマのプーさん』 A.A. ミルン 24-340-3366(2024.11.30)
- 『The long way to a new land』 Joan Sandin 24-337-3363(2024.11.27)
「英語多読」カテゴリの記事
« 『毎月新聞』 佐藤雅彦 24-320-3346 | トップページ | 『仕切られた女』 高城高 24-322-3348 »
コメント