『さよならの向う側 ’90s』 清水晴木 24-330-3356
第一話 君がいるだけで
娘の結婚式のために選曲したカセットテープを何とかして渡したいと願った戸田一さん。
第二話 Tomorrow never knows
引きこもっている友人だったら、自分が死んでしまったことを知らずにいるだろうから、会ってみようと思った哲也さん。
第三話 チェリー
ひとりで喫茶店オレンジを経営していた文子さんは、大事なお客様だったあの人にもう一度会いたくて。
第四話 First Love
紗奈さんが乗りたかった電車が動かなくなってしまって、しょうがないのでタクシーで移動することに。
第五話 ラストチャンス
和人さんは、恋人だったあの人に会いたくて、でも彼女から見られてはいけないから、奥の手を使ったんです。
ボーナストラック
今回は90年代の「さよならの向う側」のお話です。5つの話は微妙に絡んでいて、あの人がそこで登場するのか!という所が多くてワクワクしてしまいました。文子さんのお店のコーヒーを好きだった人も大勢いたのですね。そして、亡くなった人たちの思い出の中によく登場するDJのリンダさん。最後の話にご本人が登場してビックリ!
死んでしまってから、最後に会いたい人(だけど自分が死んだことをまだ知らない人)の選択って難しいです。だから「ラストチャンス」のように顔を合わせない方法を考え出すなんてすごいなぁ。それほど会いたかったってことなんですよね。
案内人の佐久間さんも、谷口さんも、ホントにいい仕事してます。最後のお願いをこうやって聞いてくれる人に出会えたら、きっと天国へ行けるのでしょうね。谷口さんが大好きなマックスコーヒーも、やっぱり登場しましたね。
今回も心温まるお話ばかりでした。
#さよならの向う側90s #NetGalleyJP
3356冊目(今年330冊目)
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