『The Long Way Westward』 Joan Sandin 24-343-3369
Carl Erik の家族はニューヨークから鉄道で移動します。移民たちを乗せた列車の最初の目的地はフィラデルフィアです。そこから列車を乗り継いでピッツバーグ、シカゴへやってきました。
移民用の列車は各駅停車なのでとても時間がかかります。途中で急行に抜かれたりするし、水や食料を補給するために長時間駅に止まることもありました。列車の中には石炭ストーブがあり、ここで料理をする人もいます。列車内に洗濯物を干す人もいます。
彼ら移民を狙う悪い人もいます。お母さんはあやうく荷物を盗られそうになりました。それを助けてくれたのは Svea Society の Big Carlsonさんでした。スウェーデンからやって来た同胞を守るためにシカゴで結成されたこの団体は、教会を作ったり、新しく移民として来た人たちを守ってくれていたのです。
シカゴから蒸気船(外輪船)でミシシッピ川を渡りミネソタへ、そして再び列車に乗り、最終目的地のANOKA(ミネアポリスの北部)へ辿り着いたのです。ここには、先に移住していたAxelおじさんが迎えに来てくれました。
さあ、これから一家はアメリカで暮らしていくのです。
英語もわからず、どこで列車を乗り換えるのかも分からない移民たちのガイドをする人がいます。ということは、すでにかなり多くの人がやって来ていたのでしょうね。彼らがたどり着いたANOKAはミシシッピ川に近いので水は豊かだし、肥沃な土地です。
この地を耕して、これまでより良い生活を築いて欲しい!
この本のタイトルのように、ヨーロッパからアメリカへ渡り、中西部へと向かった人が大勢いたのです。そういう移民たちの力でアメリカは大きな国になりました。そんな移民たちの子孫である今のアメリカ人の多くが、今のアメリカに失望しています。では、彼らは次にどこへ向かうのでしょうか?
3369冊目(今年343冊目)
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