『すごい音楽脳』 宮崎敦子 24-342-3368
音楽が大好きなわたしにとって、「音楽が脳の動作に影響を与える」という研究にはとても興味が湧きます。
速いテンポの曲やリズムを聞くと、遅いテンポの曲やリズムを聴く時よりも、短期記憶課題中緒脳活動が、左下前頭回(IFG)で早いタイミングで活動し、短期記憶課題への処理速度が上がりました。P62
ということは、何か作業をする前に速いテンポの音楽を聴いていると、作業がはかどるということになります。
ただし、音楽を作業中も聞いた方が作業がはかどる人と、そうでない人がいるというのは、面白い発見です。楽器演奏をする人の場合、つい自分が演奏する場合を想定してしまうので、そちらに気をとられてしまったり、そもそも音楽の種類が自分の好みかどうかも影響します。ですからBGMとして音楽を聴く場合、作業効果が高められるかどうかは個人差が大きいのだそうです。
わたし自身のことを考えてみると、好きなタイプの音楽がBGMで流れた場合、そちらに気持ちが行ってしまって、作業効率は落ちます(笑) 単純作業ならばたいていの音楽は邪魔になりませんが、わたしの耳はどうしても音を優先してしまうので、文章を書いたり、難しい本を読む時には歌詞がある曲は避けています。
歌ったり、ダンスしたり、ドラムをたたいたりする、いくつかのことを同時にしなければいけないデュアルタスクは、脳に負荷をかけるとても効果のある脳トレです。P46
極端な言い方をすると、正しくドラムを叩ける人は、高いレベルの空間認知機能を持ち、IQが高い可能性があるということです。P129
加齢によって空間認知能力が低下するということはよく知られていますが、この能力を取り戻すためにどうしたらいいのかは、これまで解っていませんでした。それが、音楽を通じて改善できるというのなら、とても画期的なことです。
カラオケや楽器演奏なども効果があるのですが、大事なのは新しい曲に挑戦する、何人かで一緒に演奏や合唱をするということだというのが面白いです。特に何人かで一緒に演奏などをすることは、コミュニケーション能力が鍛えられるので、高齢者はもちろん、若年者であっても効果が期待できそうです。
音楽を楽しみながら、脳の機能も鍛えられるって、とってもステキなことですね。
3368冊目(今年342冊目)
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