『Buying Some Gloves(手袋を買いに)』 新美南吉 マイケル・ブレーズ 訳 24-355-3381
Buying Some Gloves
手袋を買いに
新美南吉(にいみ なんきち)
マイケル・ブレーズ 訳
Michael Brase
IBCパブリッシング
LADDER SERIES LEVEL 1
英語多読 20冊目
こぎつねは、初めての雪が楽しくて遊んでいるうちに、手がとっても冷たくなってしまいました。「手が冷たいよ」とこぎつねに言われて、おかあさんきつねは「そうだ、てぶくろを買ってあげなくっちゃ」と思います。でも、きつねが人間に見つかったらひどい目にあってしまいます。
そこで、おかあさんはこぎつねの左手を人間の手に変えました。町のぼうし屋さんへ行って「こんばんは」と言うと、戸を少し開けてくれるから、人間の手に変えた左手でお金を渡したら、きつねだとばれずに手袋を買うことができるからね。間違えないでね、絶対に左手を出すんだよとこぎつねは言われました。
こぎつねは、初めて町へひとりでやってきました。町にはいろんなお店がありました。そして、ぼうしの絵の看板が出ているお店を見つけました。
「こんばんは」と店の前で言ったら、入口の戸が少し開きました。「ちいさなてぶくろをください」とこぎつねは言いました。おかあさんに教わったように、お金を握りしめた左手を出さなければいけなかったのに、こぎつねは右手を出してしまいました。
お店の人は、この子はきつねだなってわかったのに、ひどいことなんかしないで、てぶくろを売ってくれました。とてもあたたかいてぶくろでした。
このお店で買ったてぶくろには左右のてぶくろをつなぐ紐がついていました。昔の子たちはみんな、こういう紐つきのてぶくろをしていましたね。とってもなつかしい気持ちになりました。
3381冊目(今年355冊目)
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