『雪の森のリサベット』 アストリッド・リンドグレーン 24-354-3380
雪の森のリサベット
Titta Madicken, det snöar!
アストリッド・リンドグレーン 作
Astrid Lindgren
イロン・ヴィークランド 絵
Ilon Wikland
石井登志子(いしい としこ)訳
徳間書店
旧タイトル:マディケンとリサベット
リサベットとマディケンは仲の良い姉妹です。雪が積もったので、姉妹とお父さんで楽しい雪合戦をしました。ところが次の日、お姉さんのマディケンは熱を出してしまったのです。なのでお手伝いのアルバとリサベットの2人でクリスマスの買物に出かけました。
アルバがもう少し買い物をしたいので、リサベットに外で待っててねと言ったのだけど、彼女はじっとしていられません。知らない人のそりに飛び乗って森の中まで行ってしまったんです。
この本の原題は「Titta Madicken, det snöar !」物語の冒頭でリサベット雪を見て叫ぶ「みて、マディケン、雪がふってる!」です。
リサベットはピッピのように元気な女の子です。とにかくじっとしれられなくて、思い付いたらパッと動いちゃう。それで大騒ぎになってしまうのだけど、それだけ元気が有り余っているということなのかしら。リンドグレーンはお転婆な女の子が好きなのかしら?
冬のスウェーデンの生活は寒くて厳しいのだけど、まだ自動車ではなくて、馬でそりを引かせていた時代。町の様子や、納屋の牛の姿が、美しい絵で描かれています。
この絵を描いたイロン・ヴィークランドはエストニア生まれで、難民としてスウェーデンへ渡った方です。「ミオよ わたしのミオ」の挿絵から、リンドグレーン作品のほとんどの絵を描いているのだそうです。
3380冊目(今年354冊目)
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