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『11/22/63 上』 スティーヴン・キング 24-348-3374

11

11/22/63 上

スティーヴン・キング
Stephen King

白石朗(しらいし ろう) 訳

文春文庫

 ジェイクは国語教師として平凡な毎日を過ごしていました。ある日、友人のアルからとんでもない秘密を明かされました。「店の倉庫の扉を開けると1958年にタイムトラベルができるんだ、向うで何日過ごそうと、戻ってくると2分しか経っていない。」という話を聞いたジェイクは「そんなバカな」と思ったのですが、アルは真剣な顔で言うんです。「本当なんだから、一度いってみてこい」と。

 アルは末期がんで、もうほとんど先がない状態です。そんな彼からジェイクは頼まれてしまったんです。「1963年11月22日」にケネディが暗殺されないようにしてくれ!

 そんな大変なこと自分にできるわけがないだろうと思いながらも、ジェイクは過去の世界で生活してみます。そして、小さな変化を試みます。でも、何かをしようとすると不思議な力が働くようで、思ったように事を進めることができません。

 

 過去の世界へ行ってみてジェイクがまず感じたのは、世の中がのんびりしているということです。ビールや食べ物がおいしいし、メールも来ないし、これはこれでいい世界だなという気がしてきました。この世界になじむために大学卒業資格を取って、元の世界と同じ国語教師をしたりしてます。

 キングの作品ですから長いんですけど、小さなエピソードがどれも面白いんですよ。ジェイクが体験することが、わたしが子どもの頃にテレビで見ていたアメリカのドラマの世界と重なるところがあって、なるほどねぇと思うことがけっこうありました。

 図書館で本を借りていて、その返却期限が迫っているのに自分は遠くの町にいて、あせったジェイクが電話をかけるところが面白かったなぁ。彼は真面目なんですよ。郵送で本を返す約束をして、電話に出てくれた司書の人から教えてもらった情報が怖い!

 ここまで478ページ、この2倍の量がこの後続くのだけど、キングだからね、きっと面白いと思うよ!

第一部 分水嶺
第二部 校務員の父親
第三部 過去に住む

3374冊目(今年348冊目)

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