『11/22/63 下』 スティーヴン・キング 24-359-3385
いよいよ運命の日が近づいてきて、JFK暗殺を阻止しなければいけないというのに、セイディが大けがをしてしまい、彼女の医療費を捻出するために、再び「知っている未来」に賭けて大金を得たのです。けれどそれによって恨みを買い、今度は自分が大けがをしてしまったジェイク。
過去を変えてはいけないのだと思える見えない力が、何度もジェイクの前に立ちふさがります。
けれども JFK を助けることができ、元の世界へ戻ってきたジェイクは驚きます。本当は素晴らしい世界になっていたはずなのに、まるで逆じゃないか!
そしてジェイクは、もう一度過去へ戻ることを決意します。すべてをリセットするために。
「もうひとつの人生できみが知っていた男だよ、ハニー」
ラストのこのセリフはすごいなぁ。この物語は壮大なラブストーリーだったんだ!と確信したのです。
第五部 11/22/63
第六部 <グリーン・カード・マン>
コンバット(ヴィック・モロー主演)とか逃亡者(デヴィット・ジャンセン主演)の話が出てくると、そうそう、わたしも見ていたと思ったりして、主人公が行った過去の世界に郷愁を覚えました。これも、この小説の重要な部分であると思います。
そしてここからは、ストーリーとは関係ないのですが、わたしの思い出がある場所なので。
過去を変えてしまった結果として、「バーモント州のヤンキー原子力発電所がチャイナ・シンドロームを起こした」という話は、いかにもニューイングランドの人であるキングならではですね。この地域に住む人たちにとって、「バーモント・ヤンキーが爆発したら」というのは悪夢でしかないのですから。
実はわたし1990年にバーモント・ヤンキーへ行ったことがあるんです。そこは山の中の原子力発電所でした。発電所の前で、近隣に住む反対派がデモをしていました。そして2014年12月にここは廃炉になりました。
3385冊目(今年359冊目)
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