『みらいめがね 3』 荻上チキ 25-23-3419
これまでの人生で内面化してきた「男らしさ」「女性蔑視」の価値観。多くの人が「私も、被害者でした」と声を上げているが、自分の場合、「私はこの時、加害者でした」という場面が次々に思い浮かぶ。それに気づいてから、日常のふとした瞬間、加害の記憶を思い出しては、凄く巨大なリグレット(後悔)に苛まれる。
~中略~
自分のリグレットからは、学べるものはすべて学ばなくてはいけない。それで何かが供養されるわけではないが、次の加害を止める責任はある。「男らしさ」の呪いを解くのは、きわめて社会的な作業だと思う。(もう、しません より)
チキさんは、子ども時代のスカートめくりも、若かった頃のブスよばわりも、自分の中にある差別意識に気づいていなかったからなのだと言っています。自分は何と酷いことをしてきたんだろうと後悔し、自分と同じような過ちを犯す人が減るようにしなくちゃと努力しています。
パワハラ、セクハラ、といったハラスメントのニュースを聞かない日はありません。昨年のM氏の件も、今年のN氏の件も、自分がやったことに対する「私は加害者でした」という意識の欠如が問題なんですよね。
チキさんは、若い頃に電話サポートの仕事をしたことがあったんですね。
年賀状ソフトのサポートセンターで、「ソフトが使えない!」という電話に、「コンセントを確認していただけますか?」から始めなければならないという話。サポセンあるあるです(汗)
どうにもならないお客様の対応で、「あきらめてもらう」という手は、わたしも数回使ったことがあります。チキさんの場合はパッケージソフトでしたので、最後の手段は「もういいよ、二度と使わねぇ。金返せ!」と言っていただくこと。はい、それが正解です。
自分のまわりをイエスマンで固めた「裸の王様」が世界中にいるから、戦争は無くならないし、経済格差も広がるばかり、悲しいけどこれが人間の愚かさなのでしょうね。サポセンへの電話でどなる人も、スケールはちっちゃいけど「俺様モード」なわけで、こういう愚かな人は世の中に大勢います。
ヨシタケさんが描いている、神の国にある「人間サポートセンター」に苦情の電話をしたくなっちゃうなぁ。
3419冊目(今年23冊目)
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