『花咲小路二丁目中通りのアンパイア』 小路幸也 25-25-3421
花咲小路商店街の宇部家には5人姉弟がいて、上の4人の姉はそれぞれ商店街内の家へ嫁いでいます。末っ子の禄朗はかつては警察官だったのですが、両親の店を継いで、今は「たいやき波平」の店主をしています。休みの日にはアンパイアとして活躍するほどの野球好きなのですが、ランニング中に前十字靭帯を損傷してしまい、今は松葉杖をつきながら仕事をしています。
禄郎は14歳下のユイと婚約したばかりです。その彼女に自分の秘密を打ち明けたのです。それは、自分には「誰かが話した言葉の中の嘘がわかる」ということでした。これまで、それが原因で人付き合いがうまくできなかったのだけど、ユイは今まで一度も嘘をついたことがないので、結婚したいと思ったというのです。
その不思議な能力があるので、禄郎は誰かが話した言葉から「違和感」を感じてしまうことが多いのです。そんな中から見つけてしまった疑問を相談したのは、やっぱりあの人「セイさん」でした。
小路さんですから、ご飯やおやつを食べるシーンは、どことなくバンドワゴンっぽいんです(笑)
そして、事件は起きるけど、本当に悪い人は登場しないところも小路さんです。このシリーズもだんだん登場人物が多くなってきました。登場人物一覧と、商店街の地図をつけて欲しいです。ぜひぜひ!
3421冊目(今年25冊目)
« 『楽園の楽園』 伊坂幸太郎 25-24-3420 | トップページ | 『ハザマの思考』 丸山俊一 25-26-3422 »
「日本の作家 さ行」カテゴリの記事
- 『韓国消滅』 鈴置高史 25-77-3473(2025.03.22)
- 『異なり記念日』 齋藤陽道 25-71-3467(2025.03.16)
- 『通言総籬・仕懸文庫』 山東京伝、いとうせいこう 25-60-3456(2025.03.05)
- 『「最後の一葉」はこうして生まれた』 齊藤昇 25-37-3433(2025.02.10)
- 『世界秩序が変わるとき』 齋藤ジン 25-35-3431(2025.02.08)
« 『楽園の楽園』 伊坂幸太郎 25-24-3420 | トップページ | 『ハザマの思考』 丸山俊一 25-26-3422 »
コメント