『東京人 2025年1月号 東京Y字路散歩』 25-1-3397
普通、絵画も写真も消失点って一個なんだけど、この写真は消失点が二つある。しかも夜の写真だから日本の道の先が闇の中に吸収されていて、非常にミステリアスな、探偵小説みたいな感じがした。
「横尾忠則 X 糸井重里」対談でまず語られたのは、Y字路の写真を撮るまでは、横尾さん自身その魅力に気づいていなかったということです。ミステリアスな魅力に魅せられてしまった横尾さんは、それ以降Y字路の絵をたくさん描いてきました。
なるほどねぇ、Y字路は昔は「追分」と呼ばれていました。ここで道が二つに分かれるのです。右へ行くのか左へ行くのかで運命が変わる、そんな場所でもあるわけです。
能町みね子さんが紹介している渋谷の町には、数多くのY字路があります。一番有名なのが「SHIBUYA109」の所ですけど、わたしが一番好きなのは渋谷宇田川町の「兆楽」の前だなぁ。それとNHK放送センター前のY字路は、別れたようで元に戻ってしまう不思議なところが好きです。
浅草松屋の前のY字路もいいし、谷中の夕焼けだんだんの所もいいですよねぇ。それ以外にも、Y字路の角に無理やり立てたような細いビルがあったり、大きな木が生えていたリ、Y字路って面白いなぁ。
今年は路上観察にY字路も増やさなきゃと思うのでした。
3397冊目(今年1冊目)
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