『黙って喋って』 ヒコロヒー 25-5-3401
アイツさ、確かにしょうがない男なんだよ。そういうことされるの、わたしはイヤだって言うとすぐにゴメンって言うけど、それって前からずっと言い続けてるのに、ちっとも覚えないで何度でも繰り返すのよね。「本気で悪いと思って謝ってるんだから許してよ」って言われても、ハッキリ言って「いい加減にしろ」って感じ。女友達に相談して、たいてい言われるのが「何でそんな奴とまだ付き合ってるの?」そうなんだよ、何で別れられないんだろう?ひとりになるのが怖いから?それとも、わたしって決断力のない女?
そんな感じの短編が続くんだけど、恋愛に関する思いって、昔も今もあんまり変わらないんだな~。「わたし29歳になったんだど、わたしと結婚する気あるの?」と売れない芸人に迫る話(「しらん」)なんかを読んでると、その年頃だったころの友人たちのことを思い出す。
15年もつき合った彼女に結婚を迫られた東大くん、ずっとバイト生活をだったのだけど、必死になって就職先を見つけてきたの。でも、こういうハッピーエンドはなかなかないのよ。
かつての同僚は、3年付き合ったカレシがいて、とってもいい人なんだけど生活力がないから、別の人と見合いをして結婚したのよね。このパターンは意外と多くて、ビックリしちゃう。
南の島の夕焼けがきれいな浜辺で「結婚してください」ってプロポーズされたんだけど、不思議なくらい胸がときめかなかったという女ともだちの話もあったなぁ。その男は世間的に見れば「三高」だったけど、彼の超自己中な性格が原因で別れちゃった。
恋愛って、その本質は「好き嫌い」だから、片方がいくら熱を上げていても成立しない。最初は両思いでも、どちらかが不満を貯めていたら破綻してしまう。でも、それを面倒くさいと思ったら、人生はつまらなくなっちゃうよね。
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