『くまのパディントン』 マイケル・ボンド 25-8-3404
くまのパディントン
A bear called Paddington
マイケル・ボンド
Michael Bond
ペギー・フォートナム 絵
Peggy Fortnum
松岡享子(まつおか きょうこ)訳
福音館書店
先日読んだ、『舌の上の階級闘争 「イギリス」を料理する』のマーマレイドの所で登場したパディントンの本を読んだことないなと気がつき、初めて読んでみました。ダッフルコートを着て、スーツケースを持っている姿は知っていたけど、今まで知らなかった彼の秘密がとってもよく分かりました。
ブラウン夫妻は、娘のジュディを迎えにパディントン駅に来ていました。そこで、スーツケースにポツンと座っているクマに気づきました。そのクマは「どうぞこのくまのめんどうをみてやってください。おたのみします。」と書かれた札を首から下げていました。彼は暗黒の血ペルーからやって来たのだけれど、これからどこへも行く当てがないというのです。その話を聞いたブラウン夫妻は、ウィンザー・ガーデン32番地にある自宅へ、そのクマを連れて帰ることにしました。
彼の名前はイギリスでは発音が難しいというので、パディントンという名前にすることにしたんです。
好奇心が強くて、気になったことに一目散に飛び込んでいって、トラブルをいろいろと巻き起こすけど、みんなが笑って許してくれるのは、彼の真っ直ぐな心が伝わるからなのかしら。ご近所のグルーバーさんは、そういう彼に共感してくれるからこそ仲良しになったのよね。
・どうぞこのクマのめんどうをみてやってください
・はじめてのおふろ
・パディントン地下鉄に乗る
・百貨店での出来事
・パディントンと名画
・パディントンの芝居見物
・海べでの冒険
・消えてなくなる手品
今はパディントン駅にこんな銅像があるんだけど、これはブラウン夫妻とパディントンが初めて会ったときの姿です。あの有名なダッフルコートは、この数日後にブラウン夫人に百貨店で買ってもらったから、この時は着てなかったのね。
パディントンもプーさんも、イギリスで生まれたアイドルなのだけど、イギリスに野生のクマがいないという事実は不思議でしょうがないのです。
3404冊目(今年8冊目)
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