『コロラド・キッド』 スティーヴン・キング 25-7-3403
コロラド・キッド
The Colorado Kid
浮かびゆく男
Elevation
ライディング・ザ・ブレット
Riding the Bullet
スティーヴン・キング
Stephen King
白石朗(しらいし ろう)訳
高山真由美(たかやま まゆみ)訳
文春文庫
米国 2005
この3作品の中で、ストレートに怖いのは「ライディング・ザ・ブレッド」ですけど、「浮かびゆく男」が一番怖い話なのかもと思います。でも、とても明るい話なので、キングがこういう話を書くというのは、とっても意外な気がします。
「コロラド・キッド」のあとがきに書かれている、この世の中にはよくわからないことがたくさんあって、でも、わからないままでいいんじゃないの?というキングの想いは、とってもロマンチックな感じがします。そうか、キングの頭の中にはそういうファンタジーがたくさん詰まっているんだろうなぁと思うのです。
・浮かびゆく男
メイン州のキャッスルロックに住むスコットは身長193cmで、120kg以上の体重がある大柄な男性です。見た目は全然変わらないのに、ドンドン体重が減っていくのです。それが何故なのかはちっともわかりません。でも、この調子だといつの日にか体重がゼロになってしまう!そんな状況なのに、ひとつ気になっていることがあります。彼が住む町で、同性愛夫婦の女性たちがレストランがを開いているのですが、彼女たちに対して、レズビアンであるという理由だけで非難を浴びせる人たちがいるのです。それがどうにも気に食わないスコットは、あるアイデアを思いつきます。
・コロラド・キッド
メイン州の小さな島にある新聞社にインターンシップでやって来たステファニーは、その新聞社の2人の老人にとても気に入られています。彼らは、この島で昔起きた不思議な事件のことを教えてくれたのです。海岸で男が死んでいるのが見つかったのだけれど、身元がずっと解らず、2人の新聞記者はずっとこの事件について調べ続けていたのです。
・ライディング・ザ・ブレット
アランはメイン州立大学の1年生でした。実家の近所に住む女性から、母親が脳卒中で倒れたという電話が入ります。とにかく母親に会いたいと思った彼は、ヒッチハイクで病院へ向かったのです。
この本に収められた3篇は、いずれもキングが住むメイン州が舞台です。「コロラド・キッド」の中で、「ジェシカおばさんの事件簿」の話が出てきたのには、思わず笑ってしまいました。あのシリーズは全部見てましたから!
舞台はメイン州の架空の町キャボット・コーヴ、アメリカ人なのに車ではなく自転車で走り回るジェシカおばさん(アンジェラ・ランズベリー、吹替は森光子さん)、毎週楽しみでした。
どの話の中でもニューイングランド訛りのくだりがあって、こういう自虐ネタも含めてキングにはメイン州に対する愛がいっぱいなんだと感じます。秋の紅葉が美しいメイン州。今頃は雪が積もってるんだろうなぁ。
3403冊目(今年7冊目)
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