『また団地のふたり』 藤野千夜 25-10-3406
幼馴染みのなっちゃんとノエチは、団地で暮らしています。近所のおばちゃんたちとも仲良しだし、買い物は便利だし、ここでの生活っていいわぁって思ってます。
なっちゃんの本業はイラストレーターだけど、そっちの仕事はイマイチ。家の不用品や、近所の人からもらった不用品をフリマに出していて、こっちのほうが本業みたい。原価はタダみたいなものでも欲しい人にとってはお宝だから、そこそこいい値段で売れるので、面倒くさいと思いつつもチマチマ出品して、結構な売り上げになってます。これで生きていけてるのは、団地住まいはお金が余りかからないからなの。
50歳過ぎて独身の2人、先のことはほとんど考えてないけど、今の生活がずっと続くといいなぁって思ってます。無理して見え張らなくていいし、つらいことも起きないし、自転車で行ける範囲の生活で充分だもの。
まだ若い方である2人は高齢者のおばちゃんたちのお手伝いをしたり、話し相手になったり、時には頂き物をしたリ、そういう相互扶助って大事だもの。隣に誰が住んでいるのか分からないようなマンション生活よりずっと人間らしい生活してます。
超高齢化社会を迎える日本で、こういうのが一番理想的な生活なのかもしれないなぁ。
3406冊目(今年10冊目)
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