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『離陸』 絲山秋子 25-42-3438

Ririku

離陸

絲山秋子(いとやま あきこ)

文春文庫

 主人公の佐藤は群馬の矢木沢ダムで働いていました。自然の中での仕事がかなり気に入っていたようです。そんな彼の所にアフリカ系フランス人のイルベールという男がやってきて、佐藤が昔付き合っていた女(乃緒)を探して欲しいというのです。彼女は息子をイルベールに預けて失踪してしまったのです。

 佐藤は仕事でフランスへ赴任することになり、イルベールと共に暮らす乃緒の息子に会いました。確かに乃緒とよく似ていました。乃緒について書かれた文章や画像を調べていくと、遥か昔の記録があったり、とんでもない場所にいたり。謎が深まるばかりです。

 

「絲山秋子の書く女スパイ物が読みたい」と、雑誌「クレア」のインタビューで語ってくださった伊坂幸太郎様には、書き始めるきっかけをいただきました。(あとがき より)

 伊坂さんはタイトルを「アレゴリー婦人」とイメージしていたそうですが、この小説の中に「マダム・アレゴリ」が登場しています。女スパイは登場しませんけど、謎の女という意味ではかなり、希望に沿っているんじゃないかなぁ。

 

 この小説はミステリーなのでしょうか? それともタイムトラベルなのでしょうか? よく分からないけれど、面白かったなぁ。

 第一部は淡々としている感じでしたが、第二部・第三部は不思議な物語にドンドン引き込まれて、あっという間に読み終えてしまいました。

3438冊目(今年42冊目)

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