『タイムマシン』 H.G.ウェルズ 25-54-3450
タイムマシン
The time machine
H.G.ウェルズ
Herbert George Wells
金原瑞人(かねはら みずひと)訳
岩波少年文庫530
英国
#岩波少年文庫100冊マラソン 4冊目
スティーヴン・キングの「11/22/63」を読んだのをきっかけに、ジャック・フィニイの「レベル3」「ゲイルズバーグの春を愛す」を読んで、タイムトラベルを楽しんできました。そこで、タイムトラベルの最初の1冊を読まなければと思い、この本を手に取りました。
19世紀末のイギリス。タイムマシンの発明家が、友人たちを前にして信じられない体験を語り始めた。80万年後の世界では、人類は「地上人」と「地下人」に二分されているというのだ…。(書籍紹介 より)
1895年に発表されたこの作品、「時間移動ができたら」という発想に当時の人たちはビックリしたのでしょうね。その後、タイムマシンを使ったり、偶然にタイムスリップする物語はいろいろとありますけど、ほとんどが数年かせいぜい200年位の移動なのに、この作品では80万年もの未来へ行った話なのですから、スケールが大きいです。
そこで主人公の男が出会ったのは未来の人たちなのだけど、期待していた感じとだいぶ違っていてショックを受けています。80万年後の世界にもテムズ川があるのですが、それ以外の景色は大きく変わってしまってます。いろんな意味で「未来は素晴らしいはず」という期待が外れてしまったからなのかなぁ。このままでは、人類は終わっちゃうよという暗さを感じます。
主人公はちゃんと現代に戻ってくることができたけど、またタイムマシンで旅に出ました。別の時代も見てみたかったのかなぁ?タイムトラベルは魅力的ですからね。
3450冊目(今年54冊目)
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