『仮名手本忠臣蔵』 松井今朝子 25-52-3448
高師直(=吉良上野介)の横恋慕がきっかけで刃傷・切腹に追い込まれた塩冶判官(=浅野内匠頭)、忠義のために味方をも欺く大星由良之助(=大石内蔵助)、恋に溺れ人生が狂ったお軽と勘平、娘の純愛を叶えようと命を捨てる加古川本蔵 … 赤穂浪士ものの原点であり、文楽や歌舞伎で上演され続けているヒューマンドラマの傑作を松井今朝子の全訳で贈る。(書籍紹介 より)
わたしが最初に見た「忠臣蔵」は、NHKの大河ドラマ「赤穂浪士」でした。大石内蔵助役は長谷川一夫で、討ち入りの時のセリフ「おのおのがた、討ち入りでござる」が流行語になったのは覚えています。
「峠の群像」では吉良上野介役が伊丹十三さんで、討ち入りの時に逃げ回る姿がとても印象的でした。
そんなこともあって、「討ち入り」がこの話のメインなのだと思い続けてきたのですが、「仮名手本忠臣蔵」では、高師直の首を取るシーンはあっさりしていて、どうも違うらしいという気がしてきました。
史実としては「四十七士のあだ討ち」なのですが、それをストレートに表現してはいけないという「しばり」の中で浄瑠璃や歌舞伎の原作となる「仮名手本忠臣蔵」は書かれたわけです。武士の忠義は描きつつも、恋する男女が「あだ討ち」という運命によって引き裂かれるあたり、女性に受けることを意識した作品なのかなぁ。
仮名手本忠臣蔵は、赤穂事件の発生から47年後の寛延元年(1748年)に初演されました。舞台で上演するには、やっぱりこれくらいの冷却期間が必要だったのでしょうね。
3448冊目(今年52冊目)
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