『よむよむかたる』 朝倉かすみ 25-69-3465
小樽にある古民家カフェ「喫茶シトロン」で毎月1回、老人たちが読書会「坂の途中で本を読む会」に集まってきます。コロナ禍の頃は中断したけど、ちゃんと再開して、今年で20周年を迎えます。
メンバーは最年長92歳、最年少78歳、平均年齢85歳という超高齢者たちです。最近叔母から店長を引き継いだ安田くんは、オブザーバーとしてこの会に参加することになり、ただでさえ人見知りの自分なのに、大丈夫なのか? とドキドキしていました。
読書会は、毎回読む本が決まっており、メンバーが数ページずつ朗読し、それに対して感想を述べるというパターンで進行していくのですが、本の内容とは関係ない話に飛び火することばかりで、このままでは収拾がつかないじゃないかと思うけど、なぜかちゃんと収まるところに収まるのがすごいなぁと感心する安田くん。
歳と共に本を読むのがおっくうになってしまう人が増えているけど、こうやって仲間と合えることを楽しみにして、一生懸命に本を読むのっていいわねぇ。そして、この本のラストのように、若い人たちも一緒になって読書会が行われるというのは、ひとつの理想だわ。
3465冊目(今年69冊目)
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