『服のはなし』 行司千絵 25-68-3464
「小さな声、光る棚 新刊書店Titleの日常」で知ったこの本、最初の数ページを読んだところで、「そうだった~」と思ったのです。行司さんが子どもの頃にお母さんやお祖母さんに作ってもらったり、お下がりをもらったりして来ていた服の写真には、懐かしさと暖かさがあったのです。
わたしの実家はオーダーの洋装店だったこともあり、小学校低学年くらいまでの服はほとんどが母の手づくりでした。編み物も上手だったので手袋やマフラーも編んでくれました。そんな家の子ですから、わたし自身も小学生の頃から手袋を編んだり、学校へ持っていくサブバッグを自分で作ったりしていました。
わたしが小学生だった頃から、既製服が店頭に並ぶようになり、服はお店で買うものという時代になりました。おまけに「ブランド」をありがたがる風潮が広まって、その服のデザインがステキだから選ぶのではなく、「流行のブランド」だからという理由で選ぶ人がドンドンと増えたのです。
でも最近思うのは、着心地が良い服、他の人が着ていない服、そういうものがいいなぁということです。新しい服に対する興味がほとんどなくなってきました。でもね、昔編んだセーターは妙に重いのです。それはフリースに慣れてしまったせいでしょうか。
となると、今の自分が求めるものを、自分で作るしかないのかな?
行司さんがお母さんのために縫ったような、すてきなワンピースを作りたくなりました。
3464冊目(今年68冊目)
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