ブログ内検索


  • ダメでもいいからやれ。
    体験もしないでお前ら、
    すぐに「ダメだ」って言うのは、
    学校で聞いただけの話だろう。
    やってみもせんで何を言っとるか
    (by 本田宗一郎)

読書Love!

  • 本が好き!
  • NetGalleyJP
    プロフェッショナルな読者
    グッドレビュアー 100作品のレビュー 80%

« 『図書館を学問する』 佐藤翔 25-87-3483 | トップページ | 『電化製品列伝』 長嶋有 25-89-3485 »

『床下の小人たち』 メアリー・ノートン 25-88-3484

Yukasitano1

床下の小人たち
The borrowers

メアリー・ノートン
Mary Norton

林容吉(はやし ようきち)訳

岩波少年文庫062

#岩波少年文庫100冊マラソン 9冊目

英国 1952

 アリエッティはお父さんとお母さんの3人で、ある家の床下に住んでいます。彼らは身長が15cmくらいで、人間からいろんなものを借りて暮らしています。チェスの駒を使ってテーブルを作ったり、糸巻を椅子にしたり、皮の手袋から靴を作ったり、お父さんはいろんなものを作ります。台所から見つけてきた細かな材料で、お母さんはスープを作ったり、お菓子を作ったり、自給自足の生活をしています。

 人間の家からいろんなものを借りてくるのはお父さんの仕事なのですが、そろそろアリエッティもその仕事を覚えた方がいいのではという歳ごろになり、人間の家の中へ忍び込んでみます。

 そこで、アリエッティは人間の少年に出会ってしまいました。そして、人間の中には、自分たちのような小さい人を尊重してくれる人と、そうでない人がいるということがわかって来るのでした。

 

 小さい人たちのことをネズミとか害虫と同じように考えて駆除しようとする女の人と、アリエッティのお母さんがどちらもヒステリックで、似たような人がいるもんだなぁと感じました。

 そして、アリエッティと友達になった男の子がインドから来たと話していて、英国からインドへ行った人が昔は多かったのかなと思いました。

 

 様々な材料から家具などを作って暮らすこの一家の姿が目に浮かぶようです。何でも買えばいいと思っている生活よりも、自給自足の方が面倒くさくてもステキなのだと思えてしょうがないのです。

 

 映画「借りぐらしのアリエッティ」は観ていたのですが、こういう原作があることは知りませんでした。この話には続きがあるようなので、それも読んでみようかな。

3484冊目(今年88冊目)

« 『図書館を学問する』 佐藤翔 25-87-3483 | トップページ | 『電化製品列伝』 長嶋有 25-89-3485 »

海外 児童書」カテゴリの記事

岩波少年文庫」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 『図書館を学問する』 佐藤翔 25-87-3483 | トップページ | 『電化製品列伝』 長嶋有 25-89-3485 »