『エーミールと三人のふたご』 エーリヒ・ケストナー 25-103-3499
エーミールと三人のふたご
Emil und die drei Zwillinge
エーリヒ・ケストナー
Erich Kästner
ヴァルター・トリアー
Walter Trier 絵
池田香代子(いけだ かよこ)訳
岩波少年文庫 19
#岩波少年文庫100冊マラソン 12冊目
ドイツ 1935(この本の出版はスイス)
あれから2年経ちました。エーミールの友人の「教授」が叔母さんの遺産としてバルト海のそばにある一軒の家をもらったのです。夏休みに、この家へ友達みんなで遊びに行くことになりました。
この頃、エーミールには悩み事がありました。これまでずっとお母さんとふたり暮らしだったのに、お母さんが再婚するかもしれないのです。相手は悪い人じゃないけれど、でも、やだなぁって思うんです。
海でみんなと騒いでいる間は、だいぶ気分は良くなってきました。ある日、ホテルでのショーを見に行くことになりました。歌や踊りも楽しかったけど、最後に登場したおじさんとふたごの曲芸は特別に面白かったんです。
ところが、あの曲芸のおじさんが悪だくみをしているらしいことがわかって、エーミールたちは協力してそれを阻止しようと頑張ります。またまた大勢の少年たちが大活躍です!
こんな風にドイツの少年たちがノビノビと暮らせたのは、このころまでだったようですね。この本が出版されたころにはナチが台頭してきました。当時、大人気作家だったケストナーなのにドイツで出版できなり、この作品はスイスで出版されたのだそうです。
ドイツの北部はバルト海に面しているということを、わたしは初めて知りました。地図を観てみると、ヨーロッパの国々ってこんな風に隣り合っているから、戦争が起きたら大変なのだということが実感できます。
初めて海を見た子どもたちがはしゃぐのはもちろん、おばあちゃんが「長生きしてよかった」と思う所がとてもステキでした。
3499冊目(今年103冊目)
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