『Usain Bolt』 Alex Raynham 25-95-3491

Usain Bolt

Oxford Bookworms 3e Fact File 1

Alex Raynham

Oxford University Press

ジャマイカ

#英語多読

　Usain Boltの100m世界記録は、2009年の世界陸上ベルリン大会で樹立した9秒58です。この記録は現在も破られていません。

　日本では Usain をウサインと呼んでいますが、実際の Usain の発音は juːseɪn で「ユーセイン」という感じなのだそうです。でも、英語圏の人でも、この発音は難しいとか。 

　Usain は子どもの頃からサッカーやクリケットが得意でした。走る才能を見出されてから、どんなジュニア大会に出ても、いつも優勝でした。でも、Usain には不満があったのです。彼が出場していたのは200mと400m、身長が高過ぎて100mには向いていないとコーチに判断されてしまったのです。

　2007年に200mで19秒75のジャマイカ記録を出したとき、どうしても100ｍを走りたい彼は、コーチと話をします。100mを10秒30で走れたら、これからもレースに出ていいよという約束でレースに出場しました。そして出した記録が10秒03！ ここからUsain の100mのチャンピオンへの道が始まりました。

　2008年北京、2012年ロンドン、2016年リオ・デ・ジャネイロ、この3大会連続で Usainは100m、200m、4×100リレーの金メダルを取ります。世界一有名な陸上選手となった彼は、 Lightning Bolt（ライトニング・ボルト）と呼ばれるようになったのです。

　NHKのスペシャル番組「ミラクルボディー」を観たときに、Usain は先天性の脊柱側弯症で、背骨がS字状に大きく曲がっていること、足の長さが違っていること、そのために独特のフォームで走っていることを知りました。そのためにケガをしやすいし、疲れやすいのです。それを克服し、オリンピック3連覇、ワールドカップ4連覇した彼は、驚くべき人だと思います。

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