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『小説家の姉と』 小路幸也 25-126-3522

Shousetukanoane

小説家の姉と

小路幸也(しょうじ ゆきや)

宝島社文庫

 竹内朗人(あきと)は大学2年生、5歳年上の姉の美笑は若くして小説家としてデビューし、今は一人暮らしをしています。その姉が突然「わたしのマンションで、一緒に住んでくれないかな」と言ってきました。それは構わないけど、急にどうしたんだろう?と気になるんだけど、しばらくは様子を見ようかなと思う朗人でした。

 姉と一緒に買い物をしていたときに、幼馴染の千葉が声を掛けて来ました。彼は猫を飼いたいので、ペットOKの賃貸物件を探していたら、ここの近くに見つかったから引越してきたんだ、よろしくねと言うんです。千葉とは実家が近所で小学校の頃からずっと一緒に通っていたから、友達からは仲良しって思われているけれど、本心ではそれほどでもないと、ちょっと複雑な気持ちを持つ朗人です。

 仲の良い姉と弟だし、両親との関係も悪くないから、特に秘密があるはずはないんだけど、でも姉が何を隠しているのかわからなくて、モヤモヤが続く朗人です。彼女とそんな話をしていると、男って気がつかないことが多いのよねって言われて、ええ~と思うけど、やっぱりわからないなぁ。

 

 小路さんが描く家族や友達や仕事の話って、淡々としているけれど「そうだよね」と思う所が多いです。知らないこと、気がつかないこと、その理由を知った後の驚き、そういう描き方が上手いなぁと思います。

 やっぱり、小路さんの作品に悪人は登場しませんでした(笑)

3522冊目(今年126冊目)

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