『日本語教師、外国人に日本語を学ぶ』 北村浩子 25-128-3524
外国人学習者用の文法用語は多くの日本人には知られていない。また、言葉の意味を説明することはできても、文法的に説明するのは難しい。母語は一から獲得するものではないからだ。
「な形容詞」というのは、いわゆる形容動詞のこと。「にぎやかな街」「きらいな料理」などの「にぎやか」「きらい」などが「な形容詞」だ。一方「高いビル」や「寒い日」などの「高い」「寒い」など、名刺に接続する時「い」がそのままなのは「い形容詞」P67
「電気がついています」「電気をつけておきます」という文が初級レベルの中盤辺りに出てくる。「ついて」と「つけて」の違いを、普段わたしたちは気にしない。が、前者は自動詞、後者は他動詞で、この区別はとても大事な文法項目だ。P158
英語を勉強していた時に「自動詞と他動詞」は習いましたが、日本語にもそういうものがあるということは、考えたこともありませんでした。改めて調べてみたら、「ラーメンを食たべる」のように「を」+動詞 の形になる動詞を他動詞といい、それ以外が自動詞なのだそうです。国語でこんなこと習ってませんねぇ。
日本語学校で習うような日本語文法は、日本人も学ぶべきという気がします。だって、日本語をわかっていない日本人がとっても多いのですから。
言語にはそれぞれの特徴があります。例えば女性名詞と男性名詞というのがヨーロッパ系の言葉では必ず登場するのですが、日本語にはそれがありません。アルファベット+発音記号が当たり前のフランス語やスペイン語の人に言わせると、英語は発音記号がないので、単語によって丸暗記するしかないから面倒くさいという話をされてことがあります。
中国の人は漢字の国の人だから、その分楽だと言われるけれど、同じ文字でも全く違う意味に使っていることもあるので、困ることもあるといいます。
わたしの知人のブラジル人で、会話は全く問題ない人がいるのですが、漢字を読むのが大変と言っています。お正月におみくじを引くのが好きなのだけど、何て書いてあるのかよく分からないので、必ず日本人に読んでもらってるそうです。
北村さんがインタビューしているのは、9名の外国出身の方。
・Kさん(韓国)
・孫成順さん(中国)
・イザベラ・ディオニシオさん(イタリア)
・マライ・メントラインさん(ドイツ)
・ラウラ・コピロウさん(フィンランド)
・アイエドゥン・エマヌエルさん(ベナン)
・工藤ディマさん(ウクライナ)
・ゴー・ティ・トゥー・タオさん(ベトナム)
・ティムラズ・レジャバさん(ジョージア)
日本語学校へ行った人もいれば、そうでない人もいます。母国語を話すときと、日本語を話すときでは人格が変わるとか、日本語での生活が長くなってからは、別の言語で話していても身振り手振りが日本語になっているとか、面白いエピソードが色々と登場します。
彼らのように日本語を好きになってくれる人が、これからもっと増えていくといいなぁ。
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