『超入門ボブ・ディラン』 中山康樹 25-120-3516
「ボブ・ディランのノーベル文学賞受賞スピーチ 英文徹底解読」で紹介されていたこの本を読んでみました。
この本で指摘されている通り、わたしがボブ・ディランという名を知ったのはガロの「学生街の喫茶店」でした。その後、彼の曲についてはあまり知りません。
「Blowin' in the Wind」Peter, Paul and Mary、Mr. Tambourine Man (The Byrds)、「Knockin' on Heaven's door」(Guns n' Roses)などのカバー・バージョンはラジオなどでもよく聞いたけど、ディラン本人の歌声は確かにあまり聞いた覚えがありません。
アルバムジャケットのデザインは変なのばっかりだから、ジャケ買いは無理! と断言してしまっていたり、彼の歌がわかるにはある程度時間がかかるとか、最初に聞くべきアルバムは本人のものではなく、「ザ・バーズ、ディランを歌う」だというし、ディランを理解するのには手間がかかりそうです(笑)
そのあたりを、この本では実に丁寧に説明してくれています。「ボブ・ディラン=よくわからない」という構図は、実は本人が作り出したイメージなんじゃないかという推理も面白いです。
ディランのエピソードとしてわたしが最もよく覚えているのは、We are the world のメイキングビデオの中で、ディランが「このフレーズをどう歌ったらいいのかわからない」とつぶやいたら、スティービー・ワンダーがディランそっくりな感じで歌って見せたシーンです。スティービーがディランを高く評価してるんだということを強く感じました。
映画「A COMPLETE UNKNOWN」(名もなき者)で見つけてしまったディランの魅力を、これから追っかけてみようかと思います。ということは、「ザ・バーズ、ディランを歌う」からですね、まずはこのCDを探してみましょうか。
3516冊目(今年120冊目)
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