『人生がうまくいくコミュニケーション図鑑』 斉藤徹 25-167-3563
この本では、最初にマンガで困ったシチュエーション、悩んでしまうシチュエーションなどが挙げられて、それについて解説していくというスタイルです。どのテーマも具体的で、「友達は大勢いた方がいいのかな」「誘われたら嫌と言えない」「親が口うるさくて困る」など、「そういうことあるよね」ということばかりです。
「これ、適当にやっといて」ではなく、「わたしは、こうしてもらえて方がうれしい」と言うとか、自分だけで頑張るのではなく、誰かを頼ってみるのもいいとか。ついつい自分の立場ばかり考えがちだけど、相手の立場に立ってみると気がつくことがあるというようなアドバイスが、とてもうまく表現されています。
今時の学校にはスクールカウンセラーがいるんですね。生徒同士でもなく、先生とでもなく、第三者的に話を聞いてくれる人がいるのって羨ましいです。
何か困りごとを言いたい時って、意見を求めてるんじゃなくて、ただ聞いて欲しいってことありますよね。それをわかって、黙って聞いてくれる人がいるって、子どもでも大人でも大事なことです。わたしには、そういう友人がいてラッキーだけど、そういう人がいない人はどうしているんだろう?
自分が小・中学生の頃、学級委員をやるのがとっても嫌でした。選ばれてしまったからしょうがなくやってたけど、居残りして会議したり、面倒くさいことが多くて、でもそういう気持ちを言える相手がいなかったなぁ。高校になってから、クラスで「前回のテストの成績が一番悪かった人が学級委員をやる」というルールができて、とっても嬉しかったのを覚えてます。
大人になってから、学級委員がイヤだったという話を、小学校で一緒に学級委員をやっていた友達に話したら、「オレも面倒くさいと思ってたけど、誰かがやんなきゃいけないからさ」と言われて、そうだよねぇって笑ったことがありました。
人と人とのコミュニケーションって、いろいろ悩み始めたらどうにも止まらないものです。この本には、そんな悩みを解決するヒントが集められています。誰かに相談できるのが一番だとは思うけど、そういう人がいないなら、この本を読んでみて欲しいなと思います。
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